社会人のための練習時間計画。
久し振りにblog記事書けると思い、HatenaBlogのエディット画面開いたら、知らない間に画面変わってて、一瞬なんじゃこりゃと焦りました。
ツールバーがカスタマイズ出来るようになっていて便利になりましたね。
仕事が突発的に忙しくなったり、色々な優先事項が突発的に入ったりでなかなか書けなかった訳ですが、フルートの練習やレッスンは練習時間のやりくりを行って続いています。
前にここ書いていた頃は導音が終わった頃でしたが、今は短前打音(アルテス2巻20課)がもうすぐ終わるところです。途中練習時間が思うように取れず、泣きが入る悪戦苦闘振りを見せましたが…。
レッスンの振り返りはまた改めて書こうとは思いますが、暫くの間「小ネタを小出しに書いていくシリーズ」で書いていこうと思います。
中には「そんなネタ今更」というネタもあると思いますが、ご容赦を。
そんな「小ネタを小出しシリーズ」第一弾となる今日の話ですが、なかなか練習時間の取れない社会人の苦労と思われる練習時間の捻出について書いてみようかと。
予め念を押しておきますが、こういう話題は「誰もにとっての正解」はないです。
最終的には「自分にとってはこの方針が正解」というのを自分で選択していくものですが、他の人はどうやってるんだろうという参考程度にしてもらえれば。
レッスン受ける場合も、楽団で演奏会などのための曲を演奏する場合でも、個人練習というものが必要です。よっぽど初見力と演奏テクニックに長けてる人でもなければ。
(そんな技術持ってたら、かなりのプロだと思いますけど)
そうすると、練習時間と練習場所の確保という問題が浮上してきます。
そして、社会人の場合このどちらも問題になる場合があって、それは楽器奏者にとって趣味としての楽器演奏を継続していくかどうかすら左右する場合もあります。
そして今回は「小ネタを小出しにシリーズ」なので、練習時間の話に絞ります。
社会人の場合、まず仕事に左右され、かつ場所に左右されるのですが、今回は場所の問題はクリアされているものとして考え、練習時間の取り方と使い方を考えます。
例えば、一週間7日で週に4時間練習出来たとします。
この場合、考え方としての選択肢として次の方法が考えられます。
方法1) 2日×2時間練習、もしくは1日×4時間
方法2) 平日や週末で4日×1時間、もしくは30分×4日、1時間×2日
私はこの場合は「方法2」の考え方で練習しています。
理由は2つ。
・毎日繰り返し練習をすることで経験や感覚を定着させるため
・毎日違うコンディションを安定させるための感覚を身につけるため
時間を纏めて練習した場合、次の練習の際に経験や感覚のロールバックの比率が高くなるため、できるだけロールバックの比率を少なくする(=時間のロスを少なくする)方針を取りました。
また毎日のコンディションの違いに対してどうするかの経験を積むことで、安定して演奏出来るようになるのでは、という考えにより一日辺りの時間が少なくとも「継続性を優先」することにしました。
そのため、平日仕事帰りに予定がなければ極力1時間は練習するようにしています。
1時間が難しければ30分集中して練習するのでも良いとも思っています。
長い時間練習していると集中力が切れることもあり、短時間集中して練習することで、極力取れる時間が少なくとも練習密度を上げる方向でやっています。
例えば30分しか練習出来ないとします。
この場合の練習時間のスケジュールは次の通りです。
10分音出し兼スケール兼アルペジオ兼アーティキュレーション練習
10分レッスン課題曲練習
(一回通し練習。その後気になった箇所のみを重点的に練習)
残りの10分は楽器の片付けなどに時間充てたりしますが、時間があれば5分初見練習や低音/高音域のブレスと発音トレーニングを念入れてやるなど。
重要なのは、「練習時間が短いほど、ダラダラせず集中すること」。
絶対に守らなければならないルールは「常に音色に気を配ること」。
運指のメカニカルトレーニングであったとしても、音色を疎かにしていると、毎日継続して音色の磨きが掛けられるのに、磨かれずに時間が消費されることになります。
練習の継続性で日々音色に気を配り、少しでも良い音色を意識して継続していくことで、音色は磨かれるということを実感しています。
そして、日々音色が良くなってくると、例え定型的なメカニカルトレーニングであっても、練習のモチベーション上がります。これ、日々の練習の継続性維持という観点ではもの凄く重要なことです。
だって、何吹いても楽しくなりますから。音色良くする努力は絶対本人にとって報われることなので、何より意識して練習することが大事です。
社会人として時間制約がある中で、生産的な練習をコスト掛けずにやるためには、日々の小さな積み重ねが大切だと感じます。
これは社会人として仕事をしていく上でも同じようなことが言え、つまりそういった経験則から導かれた結論でもあります。
仕事も趣味も、それぞれに経験は活かされるものなのです。前向きに考えてやっていけば。
そして、練習したら「練習過程の見える化」として記録を行いましょう。
日々の練習の蓄積や気になったことややっている課題を簡単にでもメモを行うと、今の課題が何で、何が目標なのか、そのために何をすればいいのかをはっきりした形で意識して練習することが出来ます。
「練習過程の見える化」つまり練習記録についてはまた改めて。
最近の音楽系ゲームの音楽は良いですね。
上手くないのですが、ゲームは遊びとして楽しむ人です。
色々なゲームありますが、ここは音楽関係のblogということで、音楽系でスマートフォンで出来るゲームのうちお勧めの2つを紹介します。
・Tone Sphere
画面に浮かび上がってくる丸いオブジェ(=スフィア)をタイミング良くタップするゲームです。
操作はタップの他にスライドもあり、未来的で浮遊感溢れる画面を見ながら操作する、新世代感ある音楽ゲームになっています。
《楽曲動画》
《プレイ動画》
作者の方(Staさん)自身の楽曲の他、色々なアーティストからの曲提供を受けて、センスいいダンスミュージック系の収録が多いです。
私は上記動画には収録されていませんが、「Float mind」という楽曲が特にお気に入りです。探しまわって収録CDも入手しました。
ゲームとしての難易度もEasy・Normal・Hard・Expart・最難度Sphericalがあります。音楽ゲーム苦手な方でもNormalまでは普通に遊べます。
こちらは現在iOS版のみ。楽曲追加購入によるApp内購入はありません(つまり、最初にアプリ購入したら、楽曲追加購入なく全楽曲遊べます!)。
・Deemo
こちらはオブジェクト落下型のゲームです。
オブジェクトがラインに来た所でタップする、音楽ゲームの基本操作がメインのため、音楽ゲームに慣れない人でも遊びやすいゲームだと思います。
またこのゲームはストーリー進行形のゲームで、音楽ゲームの中では珍しいですが、ゲーム内容が分かりやすく、楽曲やストーリー内容が秀逸ということもあり、現在iOSのApp storeの有料ランクキングトップに君臨しています。
台湾のRayarkという会社が作っているアプリですが、この会社のアプリは他にも音楽ゲームとしてCytusというゲームや最近アクションゲームも出していますが、どのアプリも非常に高い評価を受けています。私はCytusも遊んでいますが、遊びやすさはDeemo、収録楽曲数はCytusに良さがありますので、興味あればどちらも遊んでみてはいかがでしょうか。
《楽曲動画》
《ps vita版プロモーション動画》
物語上ピアノが重要なキーポイントになるため、ピアノで演奏されるような楽曲が中心となっていますが、app store1位なだけあって楽曲が秀逸です。
そして展開されるストーリーも進めると謎が少しずつ解かれていきますが、謎が解かれるのと同時に視る私達の心も解かれていく展開となっており、コツコツ進める事で誰でもエンディングに辿り着けるようになっていることから、音楽ゲーム初心者にもお勧め出来るゲームと思います。
個人的に好きな楽曲は「nine point eight」。ピアノとボーカルが心暖まる感じです。
ゲームとしての難易度はEasy・Normal・Hard。それぞれの難易度の中に更に数字で細分化されています。慣れればNormalまでは頑張れると思います。
こちらはiOS/Androidどちらもあります。初期購入方法に違いありますが、Android版は無料→フルバージョンに購入要素あり。どちらのOSも楽曲の追加購入ありますが、楽曲追加無くてもシナリオ進めると楽曲が追加されていくシステムになっているので、自分のペースで楽曲追加購入なくても遊べますし、楽曲追加購入して楽しむ事も出来るようになっています。
Deemo - Google Play の Android アプリ
どちらのゲームもゲーム得意じゃない方でも気軽に遊べ、かつ楽曲が良いもの多いので興味あれば遊んでみてください。
色々な曲を聴くのも音楽的な訓練と考えるのであれば、たまにはこういった遊びから色々な楽曲に触れてみるのも悪くないと思いますよ?
そして、お気に入りの楽曲あったら、そのフレーズをフルートで吹いてみたり、楽譜に書いてみたりすると、楽しいだけではなく、それも音楽的な訓練の一つになりえますし。楽しみながら音楽にアプローチするのも私はアリだと考えています。
フルート吹きなら必ず通る、息のマネジメント問題。
このblog、書かれる内容が超ピンポイント過ぎて、読み手が極めて限定される話題しか書いていないのですが、お読み頂く方がいらっしゃって、自分の備忘録とはいえ励みにさせて頂いています。
内容的にようやく中級に踏み出した位の内容なので、果たして役に立っているのか心配なのですが、出来の悪さを努力でなんとか帳尻合わせしているような状態なので、逆に返して言えばだからこそお役に立てるといいなぁ、と思っております。
出来なくて苦労しているからこそ理解出来る事もあると思うのです。
…と自分を言い聞かせて練習に励む日々です。
最近は「宴会場(の入り口に)追いかけられて逃げまとう」夢を見ているような日々が続いているため、練習時も疲れ気味なのですが。
いえ、宴会場に追いかけられる夢だかといって、宴会している訳でもなく、宴会より温泉入りたい心境です。温泉に追いかけられる夢なら、喜んで飛び込みます(…熱湯風呂のフラグかこれ…)。
まあ宴会場に追いかけられるという夢もどんなシチュエーションかと謎とは思いますが、敢えて詳しく書かないでおきますので、皆様のご想像にお任せします。
という夢オチで終わるのも何なので、今日はブレスコントロールのちょっとした話を。
フルート吹きでよっぽど最初から奇跡的に出来る人でもいない限り、皆悩む問題の一つがブレスコントロールだと思います。
もの凄く要約して言うと「息が持たない」問題ですね。
ブランク前はこれ今思う程凄い気にしていた訳ではないのですが、復帰してこれは苦労することになるな、と思ったのがこの問題なんですよね。
今でもブレス位置まで息が間に合わない時あります。こっそりブレスして、タイミング悪いと先生にバレて位置についてのお説教を受ける訳です(結構現在進行形)。
吹奏楽やマーチング等のアンサンブルなどはパート内で調整すればブレス問題何とかすることも出来なくないのですが、ソロの場合は逃げようがない場合が多いため、結構これ切実な問題になるんですよね。
要は息の残量管理と、音を出すためにどれだけ息の量を使えばいいのか。
息のコスト管理が必要になる訳です。
ただ、息を経済的にケチればいいという訳ではなく、音量と音色を維持しながら息の流量のコントロールをする必要がある訳で、そう考えると難易度高いじゃん、と頭の中では思うことになる訳ですよ。
多分、同じ事を考えて悩む人は多いと推察します。
ただ、フルート吹きの全てが肺活量多い訳ではないでしょうし、呼気量勝負の楽器という訳でもないと思うのです。
とすると、ちょっとは何か手立てがあるはずなんです。
という訳で、試行中の対策少し挙げてみます。
これが役に必ず立つか、という事は保証出来ないですが、参考程度に。
・腹式呼吸を意識して、腹圧で吹く事を意識する。
腹式呼吸は、以前こちらの記事でも少し書きました。
腹圧を使って息を使うようになると、息の流量コストが減ります。
私は指導を受ける前は息量を無駄遣いしていると言われたのですが、多分この腹圧を使ったコントロールが出来ていなかったからなんだろうと思います。
・アパチュア(唇から息を出す時に出来る隙間)の大きさと唇の締め具合
アパチュアが大きすぎると息の流量コストが上がります。そして、唇を締めすぎても息の流量コストが上がるようで、唇の緊張感を自然体にした方が楽な上に息の無駄遣いにならずに済むようです。
結構唇の締めすぎ(=緊張させすぎ)な状態で吹いている事に気付かない場合もあり、指導を受け始めた頃はこれで口角周りがもの凄く疲れてしまったりしました。
練習始める際にロングトーンする際、唇をなるべく緊張させないで、ナチュラルな状態で良い音が出るように意識すると、少しずつその感覚がつかめるようになります。
(練習時、最初の唇や口の筋肉の状態が一番ナチュラルな状態なので、この時に試行すると分かりやすいと思います)
・ブレス取る時に口からだけではなく、鼻から同時に息を取る
ブレス取る時に口からだけ取ってる人、結構いるのではないかと思うのですが、口からと同時に鼻からも息吸うようにしましょう。
これだけでもブレス持ちが全然違います。
この鼻から息を取り、それと合わせて口から取った息を使うというのは、これを工夫すると実は循環呼吸の技術に繋がるようなんですが、循環呼吸までに至らないとしても、これを意識して実践出来るようになるだけでもかなり使える息の量は体感で増えます。
ちなみにこれ訓練してたら、無呼吸症とか改善するんですかね…。
私自身も試行錯誤の最中で、webを放浪してみたり、先生にアドバイス貰ったりしている最中ですが、実践すればすぐに劇的に改善するものでもないと思うので、地道に練習していきたいと思います。
余談ですが、数年前にとある事情で肺活量の検査を受けた事がありましたが、その際の検査結果は標準の人よりはやや上だった記憶があります。
ということは…やっぱり息マネジメントが下手という事なんでしょうねぇ……。
導音の替え指6〜b6-a#6
近いうちに更新すると言いつつ一週間が経過する訳ですが。
このところ、体内電源が落ちるのが早いもので、自宅帰って記事書く前にライフが0に近くなり強制シャットダウン(=寝落ち)する現象が故なのでご容赦ください。
今回は導音運指の最終回。アルテス18課No.6です。
毎度恒例のアルテス無い人向けのリンクです。
今回のNo.6での習得導音運指は、b6-a#6です。
・b6-a#6
b6:L1・2・4 / R4(dIs-trill)
※a#6:L1・2・4 / R2(*ring-half)・3(d-trill)・4(dis-trill)
(※が導音運指です)
b6-a#6は98小節目に登場します。
アルテスの導音運指表を見ると、時々「キーを半分押さえる」という指示があるのですが、今までの導音運指表でくぐり抜けてきたこの「半分押さえる」運指がついに登場する訳です。それが(*ring-half)になります。
ただ、アルテスのこの導音運指表(B表)の下の訳注にも記載があるように、現在のリングキーの場合は穴を半分塞がなくても、リング部分を押さえる事で良いようです。
むしろそっちの方が良いらしく、実際私も先生からの指導ではリング部分押さえるのでOKとの指導を受けました。
勿論、慣れてきて音程を調整するようになってくれば、穴を塞ぐ程度で音程調整が出来るようになるのだとは思いますが、まず基本運指を習得してからの先の話です。
クローズドキーの場合はどうするんだろう…先生に聞いておけば良かったかな。
そして、この導音運指ではdトリルとdisトリルの両方のトリルキーを使うことになります。はい、右手2・3・4がキー操作が必要になり、普段キー操作しっぱなしであることが多い5の小指が離れることになるのですが、さあ、運指再現して管体が安定しているでしょうか。つまり安定してこの運指を変えられなければならないという訳です。
逆に返して言えば今回の運指や、前回の導音運指(b♭6-a6)が管体の支えが安定して切り替え出来ているなら、ある程度の管体の支えが出来ているはずです。
まず運指切り替えした時に管体の支えが安定しているか、そして音色が安定して出るか、この2つのポイントをクリア出来るように頑張りましょう。
そして、No.6の曲ですが、曲自体の難易度はNo.5よりは体感易しく感じますが、今までの導音運指の総復習のような曲になります。さあ、今までの運指が平然と普通に使えるでしょうか。
8分の3拍子の本曲のリズムは8分音符3つで取るのではなく、1小節を一拍でカウント出来るようにリズムを取る事になります。そのため、速度記号も付点4分音符で表現されている訳ですね。
ポイントは49小節目からの中間部の旋律が美しいので、ここを美しく聴かせるとこがポイントだそうです。
最初g-moll(ト短調)で曲が展開され、実質64小節目からg-dur(ト長調)に変わります。
これを調の関係性で言うところの「同主調」と言います。
なので、中間部分の色合いが同じ主音から始まっている調に関わらず、雰囲気がやや変わり、また113小節目からの冒頭部と同じような曲調に戻るところに着地出来るかどうかがポイントなのかな。
そして、163小節目から二度同じ音型出るd5-c#5の導音運指のリピート部分、これも管体安定させてきちんと演奏出来るか。これも管体の支えチェックポイントになります。
最後の小節。8部音符2つのスタッカートですが、息を吹き込むけど、タンギングの要領で音を切ってはいかないという、なんか器用な奏法を指示された訳ですが……これ、どうしても息だけスタッカート表現出来なくて課題になってます。
本曲は仕上がったことになってますが……うーん、これは試行錯誤しないといけないかも。
さて、最後の復習コーナー。ここまでで習得した運指はこちら。
・d5-c#5 (No.1)
・d6-c#6 (No.1) ⇒導音の替え指1〜d5-c#5/d6-c#6
・g6-f#6 (No.2) ⇒導音の替え指2〜g6-f#6
・f6-e6 (No.3) ⇒導音の替え指3〜f6-e6
・a6-g#6 (No.4)
・f#6-f6 (No.4) ⇒導音の替え指4〜a6-g#6/f#6-f6
・e♭6-d6(No.5)
・b♭6-a6(No.5) ⇒導音の替え指5〜e♭6-d6 / b♭6-a6
・b6-a#6(No.6) ⇒本記事
という訳で18課の導音運指編終了です。
導音運指表上では他にも沢山の運指がありますが、先生曰くここで記事として書いた運指は今後も必要となる運指のようで、極論的に他の導音運指の習得は必要ないという事でしたが、勿論折角教則本にある訳だから練習してみようというのは当然アリだと思います。
ただ、導音運指は必要な状況下での使用が前提で、正しい運指表の運指の習得が大切。
安易に便利だかなんでもかんでも使っちゃおうと考えると、演奏上で変な癖が付いてしまうことにも繋がりかねないので、「ご利用は計画的」にという原則を忘れないようにしたいものです。
導音の替え指5〜e♭6-d6 / b♭6-a6
ようやく導音運指の続きが書けます。
慌てなくてもいいのですが、元々自分の備忘録的に書いているものなので、自分が忘れてしまうと本末転倒なんですよね…。
そして、久し振りに記事書いてると、書いている記事が消失。涙目…。
(という訳で二度目の書き直し中です…)
さて本題。今日はアルテス18課No.5です。
毎度恒例のアルテス無い人向けのリンクです。
今回のNo.5での習得導音運指は、e♭6-d6 / b♭6-a6です。
・e♭6-d6
e♭6:L1・2・3・4・5 / R2・3・4・5(Es)
※d6:L1・3・4・5 / R2・5(Es)
・b♭6-a6
b♭6:L1 / R2・3(d-trill)
※a6:L1・3 / R2・3(d-trill)
(※が導音運指です)
e♭6-d6は8小節目、b♭6-a6は79小節目に初回登場します。
どちらの運指も最初は指がふらつきます。
e♭6-d6はd6の際に左手人差し指と右手中指・薬指が同時にキーから離れます。
これ、最初の頃は指が思うようにキー離す時の同期取れないです。
あと、b♭6-a6は左手運指の支えが安定しているかが鍵です。
元々b♭6の運指が普段から安定して支えられているかどうかが出ます。
これらは何度も繰り返し練習し、かつ音も良く聴いて極力音色が濁らないようにする必要があります。練習しがいがありますよね。
この曲、アーティキュレーションの練習とシンコペーションの練習兼ねてます。
冒頭からスタッカーティシモが登場し、スラーとメゾスタッカート、スタッカートが出てきます。
スタッカーティシモ、スタッカート、メゾスタッカートの違いはこちらで。
これらの使い分けがきちんと出来る事が本曲の課題だと思っていいです。
17小節目の3連符と次の小節の(8分音符+16分休符+16分音符)×3のこのパターンのシンコペーションを正しく演奏出来るか。
練習のコツは三連符の小節は1拍毎でリズムを取り、次の8分と16分の小節は8分音符基準で正しくリズムを刻む練習をします。8分で怪しければ16分音符基準で刻んで練習してリズム把握して8分→4分でリズム取れるようになりましょう。
そして、33小節目からの16分音符のシンコペーション。タンギングとスタッカートが正しく演奏出来るかが試されます。
先生によると、51小節目のからのシンコペーション、楽譜をきちんと読み取って演奏しないと、今何処演奏しているか迷子になる人が続出するらしいです。
音型のパターンを良く読んで、混乱招く場合は覚えてしまった方がいいかもしれません。私は特に混乱なく演奏出来ましたが。
むしろここについて言うのであればブレスがもたなくて、途中何処で息取るかの方が問題でした。もう少し息のコントロール出来るようになりたいなぁ…。
という訳で導音運指の課題曲の中でもなかなかの歯ごたえある課題ですが、やりがいある曲なので、頑張って練習しましょう。
勿論、今まで課題で出てきた運指については、運用していくこと前提です。今まで覚えた運指もしっかり使えるようにしていきましょう。
復習コーナー。ここまでで習得した運指はこちら。
・d5-c#5 (No.1)
・d6-c#6 (No.1) ⇒導音の替え指1〜d5-c#5/d6-c#6
・g6-f#6 (No.2) ⇒導音の替え指2〜g6-f#6
・f6-e6 (No.3) ⇒導音の替え指3〜f6-e6
・a6-g#6 (No.4)
・f#6-f6 (No.4) ⇒導音の替え指4〜a6-g#6/f#6-f6
・e♭6-d6(No.5)
・b♭6-a6(No.5) ⇒本記事
導音記事もあと1回。最終回もなるべく近日中に記載予定です。
最低音が鳴りにくい人のために〜フォームや息の支えの重要性
ご無沙汰しております。
落ち着かない日々のおかげで書けずに時間が過ぎ、そして今もそんな日々は継続中です。
隙間を縫って、このblogのアクセス解析を見た際に書こうかなと思っていた事を、今日は書きたいと思います。
(近いうちにまた時間確保して、導音運指記事の続きは書くつもりでいますが…)
私がプロ奏者の先生からレッスンを受けようと考えた理由の一つに、「最低音が安定して鳴らない」という問題がありました。
具体的に言うと、フルートはc4〜g4の間を安定して鳴らすためにはコツがいる楽器のようで、更に言うと、c4〜e4は特に顕著です。
鳴らない時期に悩んでいた事は、
・音量が出ない
・発声のタンギングがはっきり出しにくい
・音が裏返ったり(=倍音が鳴る)、発音が引っかかって鳴らない
・引っかかるどころか、鳴らない時もある
・スケールやアルペジオの際に、上行は安定するけれども、下降は安定しない(下降すると鳴りにくくなる)
こんな感じでした。
レッスン受け始めた当時、私もネットでその原因を探しまわったりしてました。
あちこちのweb記事を参照させて頂いたこともあります。
レッスンを受け、先生の指摘なども含め、これに対しての対策となったものを以下に列記したいと思います。
・姿勢の問題
楽器を持つ時のポジションとして、楽器が下がりすぎているとアンブシュアに影響を与える事があります。
結果、アンブシュアの位置が悪く、息が頭部管に入っていく角度に悪影響があり、「音が出にくい」という現象が起きる事があります。
正しい姿勢を身につけることが重要なのですが、これ独習では気が付きにくいので、プロの先生に見てもらう機会があれば、姿勢に問題があるか確認してもらうと良いと思います。
私はレッスンを受ける際の体験レッスンでここを確認してもらいました。
・アンブシュアと頭部管の角度と息の入り込む角度の関係
g4以下の音を鳴らす時、中音域のアンブシュアのままでは鳴りにくいです。
中音域を鳴らす時のアンブシュアを基準とした時に、顎を引く、もしくは上唇を前に出る感じで息を吹き込みます。
つまり、「息は普段より下向きに吹き込む」ことになります。
スケールやアルペジオで上行・下降する際はこれを遷移しながら出来る必要がありますので、まず息の角度を覚えて「鳴る状態」を身体が覚える必要があります。
・息の支え…つまり呼吸の仕方
フルートやっていると良く出るのが「息の支え」問題。
これ、具体的にどんな状態を指しているのか理解しているかなんですよね。
私は「わかっていたつもりで、実は認識間違ってました」。
こんな事があるので、先生にレッスンを受ける意義があるんですよね…。
「お腹で息を支える」
これどういうことかなんですが、以下をチェックしてみてください。
お腹いっぱい息を吸い込んで、フルート吹くように息を吐く時に、お腹の状態が次のどちらでしょうか?
「a.吸う時にお腹が膨らんで、吐く時に凹む」
「b.吸う時にお腹が凹んで、吐く時に膨らむ」
フルートで言う腹式呼吸の息の支えで正しいのは「b.」の状態です。
実際自分でやってみて、a.の状態で「えっ?!」と思う人、気持ちわかります。
私も最初意味分からなかったですから。
b.の状態で呼吸するためには、「下腹部の支え」が必要です。
吸う時に下腹部に圧が掛かり膨らみ上腹部が凹むようにします。
吐く時には下腹分が凹み、吸った時の上腹部が少し膨らむ(緊張が解ける)イメージで行います。
実はこれ重要なことで、スタッカートやビブラートで必要な事になるので、今もしa.の状態の場合は、b.の状態の呼吸を訓練することお勧めします。
私もこれ理解するまで時間掛かりましたが、この「息の支え」が出来るようになってから低音の音量やタンギングによる発音が安定するようになりました。
・右手の親指の位置
低音出ないと指に力が入り気味になります。
実はこれ逆効果で、特にその影響が大きいのが、キーに直接接触しない「右手の親指」の位置と支え方が実は影響しています。
親指の位置は右手人差し指の下、もしくは人差し指と中指の間、そして重要なのが、親指にフルートの重さを預けすぎず、軽く支える程度になっているか。
親指が反り返ってしまっていたら、長い時間フルート持っている際に負担が掛かり、他の指に掛かる負担(特に負担大きい薬指と小指)も大きく影響するため、矯正大変なのですが、意識して負担軽減される持ち方に変えることをお勧めします。
実は私も親指が相当反り返っていたため矯正大変だったのですが、親指は支える程度の持ち方に変えたところ、驚く事に安定して鳴るようになりました。
・足部管のセット位置
足部管に関わる音、即ちc#4・c4が鳴り難い場合、足部管のセット位置の影響で小指の可動域に影響が出て鳴りにくくなっている場合があります。
もし楽器がリングキイの場合、小指と連結して稼働しにくい薬指がその影響できちんと塞がれていないため、音が鳴らないという現象が起きる場合があります。
右手の親指の位置、そして足部管調整による小指の位置の調整が出来た際、薬指キー問題が解決すると共に、右手の指が稼働しやすくなるというメリットもあります。
足部管のセットは足部管のポストが胴部管のトリルキーの先、つまりキイ中央と言われていますが、指の長さは人それぞれだと思うので、小指がC#やCキーの稼働確保出来るかを確認しながら調整してみてください。
実は今まで小指に負担が掛かる位置にセットしていた、ということがあるかもしれません。
という訳で、実は低音が鳴らない理由は色々な要因が考えられ、影響あると思わない所が原因だったりしたこともあったので、同じ問題抱えている方の参考になれば。
上記は私のレッスン受けての指摘だったり、調べてやってみた的な経験則的な話なので、人によっては参考にならないかもしませんが。そこはどうぞご容赦ください…。
いや、アクセス解析見たら、同じ事で悩んでる人もいるんだな、と共感しまして。
やっぱり感じた苦労は分かち合いたいじゃないですか。
おんなじ悩みをお持ちの皆様、お互い励まし合いなから頑張りましょう。
頭部管位置と歌口の大事な関係
先生に指導を受けはじめてから、ずっと注意され続けている事があります。
歌口に唇を塞ぎすぎと。レッスン受けはじめた当初、1/3位塞がれてたようです。
歌口に唇塞ぐ程度は1/4位。簡単に言うけど、これが簡単に修正出来ないものです。
結果、先生により頭部管と胴部管にマニキュアでセット位置のマーカーつけられました。
普通は頭部管の歌口中央と、胴部管のキー中心位置が真っ直ぐセットされるのですが、私の場合この位置だと塞ぎすぎる癖が抜けないので、頭部管の歌口を手前側に1.5cm回されたところを定位置にされました。
なんで癖が抜けないのか。
長年それで音を聴き続けているので、この状態で鳴る音が透明感薄れているような気がして、無意識に昔同様の音を求めて歌口塞ごうとしてしまう。
これが本当に厄介で、外向きに唇位置を意識して音の鳴る息位置を探り当てて、良い音が出るようになったらそこで定着化させるのですが、今までの吹き方や音の慣れとの戦いで時間掛かってしまってるのです。
しかしながら、これ本当に直さないといけないんです。
理由は次の通り。
・どれだけ頭部管入れても音程下がってしまう
フルートの音程チューニングは頭部管を胴部管にどれだけ入れるか抜くかで調整するのですが、これが頭部管どれだけ入れても音程下がる。
そして、チューニング440Hzで調整したとしても下がる。
今は基本442Hzが基本なのだそうで、現代の楽器も442Hz基準で製作されてるようです(下記リンク参照)。
にも関わらず、440Hzでチューニングしても音程低いというのはやはり問題です。
これの原因、歌口塞ぎすぎる事が原因のようです。
音が低くなると全般的に暗くなりがちですし、また他の楽器との音程が劇的に合わなくなるので、全体的に安定的に442Hzから下がらないようにしないといけない。
・高音域が軽く鳴らない
昔b♭6以上の音がきちんと鳴らなかったのですが、これも歌口塞ぎこみ過ぎで、息の角度の関係で高音鳴らない状況になっていたようで、実際唇の位置を直したら、あっさり安定して鳴るようになりました。
もし同じ事で悩んでいる人がいたら、これも原因の可能性あります。
最高音付近の音域が力まずに出るのであれば問題ないのですが、息量力まないと出ないというようであれば、唇の位置を塞ぎ込まないように外向きに調整してみてください。これで改善されるようなら、私と原因同じかもしれません。
・低音域の音量が出ない
これもまさかのこれ原因。低音域は高音域と逆に息が内側に入っていった方が音量出るのですが、あんまり唇塞ぎ過ぎると音量が思ったように出ない。
低音域の音量、発音、そして音遷移の上で安定した発音出来るようになるのに苦労しているので、今後もこの辺りの課題をずっと試行錯誤していく必要ありそうですが。
アンブシュアに関わるこの問題は結構根深い問題で、吹く都度神経質にならないようになるまで、位置関係に慣れ、良い音色を維持出来るようになれば、恐らくそれで乗り越えられるとは思いますが、どうも一朝一夕にはいかないようで。
こういった問題は先生に指導を受ける事でチェックを受けられ、改善出来る事でもあるので、先生に習ったことない人もクリニックや講習会ある際にチェックを受けた方が良いと思います。
出来れば継続的にチェックして貰った方が良いのですけどね。