フルート吹きが何やら記録を残したいようです。

フルート指導を受けている筆者が気づいたこと・書き残しておこうと思ったことへの公開記録帳。

初見奏やシンコペーションの自主的練習方法(参考法)。

 本人は至って本気で、実際にやって取り組んでますが、果たして参考になるのか…。

 この記事の内容は横道それた自主練習としてのお話で。

 

 随分前に友人に初見奏のスキルを上げることのメリットを力説されまして。

 一つの楽譜に取り組む時間が短縮される、つまりは同じ時間でも多くの楽曲への取り組みが可能になることから、短時間でのスキル向上に繋がると。

 言ってる事は判ります、いや理解出来ますよ、と。

 だけどね、初見奏のスキルを上げるのに時間掛かるでしょうよ、と。

 一時期、これで言い合いになりました。…まあ平和な光景ですよね(笑)。

 

 まず五線譜の音高を瞬時に判断出来るスキルを身につける必要があります。

 フルートは基本ト音記号の音高を覚えればいいんですが、今後の事も考えてへ音記号部の音高も覚えると、今後コード理解する際や移調習得する時に便利。

 (ト音記号とへ音記号の音高は、音程で言う所の3度差で考えれば良いのです)

 これ両方トレーニングするのであれば、ピアノ譜使うと便利。

 以前はiOSのアプリで「iRead Music」というアプリでこのトレーニング出来たのですが、今公開されていないんですよね…。

 (私は今でもこのアプリで隙間時間にトレーニングしています)

 

 ある程度出来るようになったところで、今度は音高に合わせてリズムを即時判断出来るようになる必要があります。

 まあ普通のリズムは追いつけると思うんですが、複雑なシンコペーション譜を追えるようになるにはどうしたらいいか、というところで悩みまして。

 

 結果的に何をやることにしたのか。

 ボカロ(=ボーカロイド)系の楽曲のピアノ譜(メロディボーカル部でOK)で初見奏練習する、という対策を。

 あれ、スピード早い上に、楽譜にすると今時の複雑なシンコペーション結構あるんです。

 一曲一日限定・20〜30分という条件で初見練習する代わりに、一応楽曲を事前に聴くのはアリにしました。完全な初見奏ではないのですが、楽譜読む力を養うという観点ではこの条件でも充分です。

 原曲通りのスピードだと正直死ねるので、スピード落としてもいいかわりに、シンコペーションは正しく演奏すること。

 出来た結果を楽譜に日付と共に評価書いておいて、毎日違う曲を延々と。

 ある程度曲が巡回したところ(最低でも50曲)で、出来てなかった楽譜を同じ条件で練習。

 これの繰り返しです。 目指せ100曲!

 

 この方法、冗談のようなトレーニングではあるのですが、結構実は効果あるようで、ある程度の楽譜は明らかに楽譜を読むスピードは上がります。

 従い、冒頭で友人が言っているところの「時間当たりの楽曲習得スピードが向上する」ということがまあ実現しているという…。

 

 お陰でボカロ曲の知っている曲のレパートリーが増えました。

 ボカロ好きな友人に何かハメられた気がしないでもないんですが、実際色々聴いてみたらいい曲いっぱいあることを知ることも出来たので結果オーライなのですが。

 

 参考に…なるのかなぁという気もしますが、視点を変えてトレーニングするのも、案外アリなのかもしれないですよ、と。

 

 参考までに練習した曲を幾つか紹介。

 シンコペーションや運指練習などでいい楽曲は次の2曲を。


【GUMI】セツナトリップ【オリジナル】HD - YouTube

 


【鏡音レン】パラジクロロベンゼン【破壊系洗脳ソング】+mp3 - YouTube

 

 演奏してみるとフルート向きでいいなーと思ったのはこの曲。


「歌に形はないけれど」 初音ミク・オリジナル曲 - YouTube

 


【巡音ルカ】ダブルラリアット【オリジナル】 - YouTube

 

 楽譜はピアノ譜であれば色々な所から出版されていると思いますので、楽譜開いて見て探してみてください。

 参考までに私が使っているのは、DEPRO MP社の楽譜を使っています。

 

 ちなみにフルートの初見奏練習用の教則本もあります。

 私も時々使っていますが、こんな教則本ですね。

フルート初見視奏トレーニングブック

フルート初見視奏トレーニングブック

 

 普通にトレーニングしたい場合にはこういう教則本を使うのが良いと思います。

 最初に書いたように、今回紹介した方法は、練習にモチベーション持たせる事も含めての一つの方法ということで。