「アルテス」は実はネットで見れるんです。
今日はフルート教則本としては超有名な「アルテス」について。
学生時代、アルテス1巻を使っていた頃は、多くの人が良く使う黄色い表紙のJFC(ジャパンフルートクラブ)版を使ってました。
ちなみにJFC版は「アルテ」と読むようです。正しい発音は「アルテス」が正しいようですが…。
勿論JFC版もいいのですが、何となくローカライズ感を感じてしまっていて、再度基礎の基礎、最初からやり直すに際して、「なるべくJFC版ではないアルテス使いたい」と思うようになりました。
そんな事もあって、先生に指導を受ける事にした際にアルテス教本の1巻を入手した時は山下兼司先生編のドレミ出版版を使うことにしました。
この本は説明が少ないので独習の方には向いていないかもしれませんが、楽譜が大きくて見やすいこともあり、先生に指導を受ける場合の選択肢としてはありだと思います。
ただ、これから購入するという人は、基本的にはシンフォニア版お勧めします。
説明が原著に一番近いこと、原書に対しての訳注もついているため、原書版の解説に対して現在の奏法としての注意点が記されているので、理解しやすいです。
現在2巻はシンフォニア版で指導を受けていますが、JFC版だと楽譜がデュエット譜になっていないそうです。シンフォニア版はデュエット譜なので先生と合わせることで、リズムやハーモニーを合わせる訓練にもなりますし、また楽譜のコード構成を理解するためにも繋がるため、それを聞いて即決で選択したのですが、本当にいいです。
楽譜の記譜が少し小さめなのが唯一のネックですが、大丈夫、読めます。
別途シンフォニアの1巻買い直ししてもいいなと思う程なので、お勧めです。
※勿論第一巻もあります。
そして、ここからが本題なんですが。
実はアルテス、そのつもりであればネットで入手出来ます。
ここに第1巻〜第3巻までPDFで公開されています。IMSLP(国際楽譜ライブラリープロジェクト)に沿って公開されているので合法的に入手可能です。
※国際楽譜ライブラリープロジェクトについては以下を参照。
但し英語版で相当古い版なので、これを印刷して先生に指導を受けるのは余りお勧め出来ないです。先生に指導を受けるのであれば、出来れば教本は自分で購入しましょう。先生も多分やりづらいと思います。
ネットやメールなどで「アルテス2巻の◯課のNo.1の楽譜の◯◯がね」とかいうやりとりをする際に、このpdf使うのは便利です。
あと1巻や2巻終わって、次の巻はどんな感じなんだろう、と確認するのもいいですね。
あと時々出版されているアルテス、誤植が時々あるようで、その時にこちらの版で確認するという方法もあります。楽譜に誤植ある場合結構あるみたいで…。
ちなみにアルテスの楽曲、結構演奏してみるといい曲多いです。
長い事愛されている教則本なのは納得出来ます。